「増毛費用はいくら?」って調べてみても
ほとんどは肯定的な記事で企業ページやそこに誘導するようなサイトが多いようですね。
でも、そもそも増毛ってどんなことをして増毛をしたことでどんな未来が待っているのか。
費用がどうのって以前にそれを知りたいと思いません?
それを理解した上で”じゃあいくら?”ってことになるでしょう。
私は少し前まで育毛・増毛・カツラ関係の大手企業に勤めていましたが、疲れ果てて一般の理容師に戻りました。
20年も働けばもうウンザリしてしまいますし、逆によくそこまでやっていたなってのが本音です。
そんな私から増毛に興味がある人へ!
おすすめしない否定派の意見として読みすすめていってください。
増毛とはどうやってやる?だいたい金額はいくら?
増毛の方法はどの会社でもそれほど変わらないものです。
大手が新しい手法を開発し、それを真似したりアレンジして他の会社もやっているのが現状でしょう。
実際はもう手を尽くして似たような手法の二番煎じや三番煎じといったことを繰り返しているようなものです。
増毛に関してはもうネタが尽きている感じですね。
その中でも主力となっているのは「一本の毛に数本の毛を結んで増やす方法」
これを一般的に増毛と呼んでいます。
しかし、それでは思っていた量感にならないって場合はさらに別な方法が必要となってきます。
一本の毛に数本の毛を結んで増やす方法
この増毛方法はいちばん目立たないのでおすすめと言えばおすすめです。
ただ、あまりにも少しずつ増えるのと増やせる限度があるのであなたが思い描いたものとは掛け離れていているかもしれません。
今の状態から気持ち増えれば満足って方ならやってみるのも良いかも。
増毛方法を図解しますと、
1本の髪に2本や4本や6本など複数の人工毛を結びつけていく。
こんな感じで増毛していきます。
ただし結びつけた髪伸びるので、図の一番右にあるように数カ月後には上にあがってしまいます。
●周りに気付かれずに増毛できる
いきなり増えるのは不自然ですが、少しずつ増えていくので周囲の人に”アレッ?”って思われるようなことはありません。
少し増えた感じがする程度でも満足って方にはおすすめ。
●自毛の無い所には増毛できない
それなりにしっかりした髪に結びつけるので、うぶ毛程度だったり自毛の無い所には増毛できません。
●増毛量に限界がある
結べる髪が無くなれば増毛はできません。おのずと増毛量にも限界が出てきます。
●時間が掛かる割に増えない
一本々に結んでいくので時間がかかります。その割に少しづつしか増えないのでフラストレーションが溜まる場合も。
●コストが掛かる
増毛で結びつけた髪はそのうちほどけたり自毛が伸びて毛先にきたりして無くなります。使い捨てとなるので繰り返し結ぶことでコストがかかります。
●手入れに気を遣う
結び目がシャンプーやブラッシング時に引っかかるので負担を掛けないようにするために気を遣います。
このタイプの増毛は周りに気付かれずに少しずつ増やしていくことができます。
その点はかなり安心できるのですが、デメリットを考えると費用対効果の面でかなり物足りないものを感じるかもしれません。
費用はいくらかかるの?
増えていくのはホント少しずつです。
一回で400本増やしたとしてもなんとなく程度。そのために1時間くらい掛かります。
それを月2回通ったとして800本増毛されますが中には解けて取れるものや結んだ自毛が抜けてしまうものもありますし、
結んだ毛は自毛の伸びとともに、1ヶ月経てば1cm上に、2ヶ月経てば2cm上に、半年経てば6cm上になるので髪を切れば無くなってしまいます。
つまり使い捨てですね。
ひと月800本増やすとしてかかる費用はだいたい4~5万円。年間で50~60万円。
この負担が延々と続くこととなります。
それでいてさほど増えた感じはえられませんし、増やしたい肝心の場所には自毛が無いので結べません。
これではなかなか思い描いたような毛の量やスタイルにはなりませんよね。
そうなった場合どうするか?
ここで勧められるのが「線が組み合わさったネットで増やす方法」です。
しかし、これに手を出すと後々引き返せないことに。。。
線が組み合わさったネットで増やす方法
細い線やら太い線やら商品は色々ありますが、網状になったネットやメッシュ素材に毛が植えられている商品です。
周囲のラインに毛を結びつけたりして”物”を装着するのですが、これに関してはもはや一般的に見てカツラの部類と言えるでしょう。
これも広い意味では増毛の1つの方法です。(企業側では・・・)
どんな方法なのか図解しますと、
組み合わさった線や面に人工網が結ばれ取り付けることで一度に必要な毛量が得られます。
こちらは周囲の線や縁を使って編み込んだりピンで留めたりテープで貼り付けたりして装着します。
今までには無い量感が作れるので希望に近いスタイルを作ることが可能となります。
●自分がしたかった希望のヘアスタイルが作れる
自毛が無い場所もカバーでき、スタイルを作る上で必要な毛量が設定できるので色んなヘアースタイルを楽しめます。
●自毛ではない(人工毛)のでそこまでの自然感は無い
人工毛の色味や艶や太さなどはどうしても自毛のような自然感はありません。個々の髪質を再現できるわけではないのです。
●アフターケアに気を遣う(手間がかかる)
シャンプーの仕方や乾かし方やブラッシングの仕方など。しっかりと手入れしないと傷んだりして自然感が損なわれます。
●周りにバレないかと常に気を遣う
自毛じゃないので放ったらかしではいけません。しっかり手入れしてちゃんとセットしないとバレバレってことに。最初は一気に増えるのでそこもネック。
●少なからず今ある自毛に負担がかかる
商品を取り付けるとその下には自毛が。常に蒸れたり擦れたりするので少なからず負担はあります。結んだりピンを噛ませたりする自毛も取り付けの為に負担がかかり薄くなることも。
このタイプの増毛(もはやカツラ)にしてしまったらメリットよりもデメリットのほうが多くなるかもしれません。
そして、ここまでやってしまったらそうとう意思が強くない限りもう元には戻れません。
「一本の毛に数本の毛を結んで増やす方法」をしているうちはまだやめても周りの人に気付かれませんが、
こちらはやめてしまった時にフサフサの状況からいきなり”???”ってことになります(汗)
費用はいくらかかるの?
こういったカツラタイプを販売しているのは、有名大手から地域の小規模店舗までかなりの数存在しています。
現在ではネットでも簡単に買えたりもするのですが。。。
大手企業では1つ作ると価格は50万円台~70万円台が相場となっています。
知らない人にとっては驚きの価格ですよね。
それに加えて修理が必要な時に交換するカツラもいるので2台合わせると最低100万円~は必要となります。
これでその後の悩みが解決できれば安いものって考えもありますが、1台の耐久年数は修理してもせいぜい4~5年ほどなのが現実。
しかし、実際は2年くらいで買い替えている人がほとんどです。
これは2年くらいで回転させないと企業側の収益面がプラスにならないからといった経営的な側面が存在しています。
そのために色々なアプローチをされまだ使えそうなものであっても買い換える羽目になるのがほとんど。
その結果必要となるあなたの費用は年間に30~40万円。それにプラスして月々のカット・セット代が加わります。
ぶっちゃけ増毛にかかる費用っていくら?
ここまでのことをまとめますと、
一本の毛に結びつける増毛の費用は増毛ペースにもよりますが年間に約50~60万円。少なくて良ければ30万円くらいでしょう。
ネットなどでできているカツラタイプの商品を使っていくとその費用は年間に30~40万円。
費用としてこれくらいは必要だと考えてください。
アデ〇〇スやアート〇〇チャーなどの業界2トップはこれくらいが相場です。
しかし、それ以外の会社を探せば10万円前後~30万円くらいで年間5~15万円程度の負担で済む良心的な会社も沢山あります。
ただ、店舗が少なかったりするのでアフターケアの面でとても不便となるのがネックとなります。
その金額差にはかなりの開きがありますが、商品の差はそれほどまでに無いといったのが私の実感です。
増毛をしたことでどんな未来が待っている?
そんなこんなで色んなお客様を見てきた私ですが、増毛をしたことでどんな未来が待っているのか?
今現在悩んでいるあなたの参考になればと思います。
私が接してきた何百人ものお客様の声から、肯定的な考えと否定的な考えを様々なパターンからお伝えしていきます。
肯定的な考え
●若々しく見られる
同年代の人よりも若く見られるので嬉しいといったポジティブな意見。60歳以上の方に多いです。
●色んなヘアースタイルが楽しめる
髪が薄くなってからできなかったヘアースタイルができるようになった。
●とにもかくにもハゲが隠せる
いちばんコンプレックスに思っていたハゲの悩みが解消できた。それだけで安心。
否定的な考え
●周りの目が今まで以上に気になる
カツラタイプにした場合はとうぜんいきなり髪が増えます。あからさまに昨日と違う自分をどう思うことか。。。
日々の生活でもバレているんじゃないかと常に気を遣うことが多くなります。
●お金がかかり過ぎる
維持していくためのお金がかかりすぎ。車を買い換えるお金もなくすべてカツラに持っていかれる。
多重債務で苦しむ人も多くそのことが原因で奥さんと喧嘩に。。。
●自然にならない
カツラをつけて自然になればいいけどとっても不自然に。何のためにやっているのか分からない。
自分でちゃんとセットするのって意外とたいへんです。
こちらは増毛と言ってもカツラタイプを使用されているお客様の意見です。
最初は一本の毛に結びつける増毛をしていいても結局ほとんどの人はこのカツラタイプを使用することとなります。
ご自身で量感に不足を感じるといったこともありますが、会社側が継続して使ってもらえるカツラタイプに移行させようとするからです。
でも、一度使うともう後戻りできなくなるでしょう。
始める勇気よりもやめる勇気のほうが何倍も必要となりズルズル続けていくしかないのです。
やめるときの事を考えると”やるべきではない”と私は思いますが、これを読んでみてあなたはどう思います?

まとめ
増毛やカツラを利用する年齢層ってかなり幅広くて、若くは20代から始める方も多いですし年配の方では70代や80代の方までいます。
一番多いのは40代から60代の方でしょうか。
すでにお話しましたが、カツラは一度使ったらなかなかやめることができません。
30歳から使い始めて定年を目処に60歳までとしても、30年間で少なくても500万円くらいで普通に1000万円くらいは使います。
それでいて常にハッピーな気持ちでいられるのなら良いのですけれど、逆に周りの目を気にして常に気を遣う生活をしている人がほとんどと感じました。
「やらなきゃ良かった。。。」
そんな言葉をポツッと言うお客さんも多かったですね。
あなたも今、薄毛に悩んでいてこの記事を読んでいるのだと思います。
勇気を持って一歩踏み出そうと考えていたかもしれませんが、やめたほうが良いです!
増毛をすれば最終的にカツラを使うことになりますし、カツラを使えばやめることができなくなります。
その費用はかなりのものですし、髪が増えて行動的な自分に変われると思っているかもしれませんが、
まったく逆の生活が待っていることでしょう。
ありのままが一番! そのままの自分で気負いなく生活していくことを私はおすすめしたいです。
※他にも薄毛で悩んでいる方はこんなことを考えています。
